「クレジットカードのリボ払いが残っているけど、住宅ローンは組める?」
「リボ払いを利用していることは銀行に分かる?」
「住宅ローンを申し込む前に、リボ払いを全部返した方がいい?」
住宅ローンを検討している方の中には、このような疑問を持っている方もいると思います。
結論からいうと、リボ払いを利用しているからといって、それだけで住宅ローン審査に落ちるわけではありません。
ただし、リボ払いの残高や毎月の支払額、これまでの返済状況などによっては、住宅ローン審査に影響する可能性があります。
私は銀行の住宅ローンセンターで住宅ローン業務を担当してきました。
この記事では、その経験も踏まえながら、
- リボ払いが住宅ローン審査に影響する理由
- リボ払いは銀行に分かるのか
- リボ払いがあっても住宅ローンを組めるケース
- 住宅ローン審査前に完済した方がいいのか
- 審査前に確認しておきたいポイント
について、住宅ローン初心者の方にも分かりやすく解説します。
リボ払いとは?
リボ払い(リボルビング払い)とは、クレジットカードなどの利用金額にかかわらず、あらかじめ設定した金額などを毎月支払っていく方法です。
たとえば、クレジットカードで30万円を利用しても、一括で30万円を支払うのではなく、毎月一定額ずつ支払っていくことができます。
毎月の支払額を抑えやすい一方で、残高に応じて手数料がかかるため、利用を続けると残高がなかなか減らないことがあります。
住宅ローンを申し込む際には、この**「現在残っているリボ払いを含めた既存の支払い」**が重要になります。
リボ払いは住宅ローン審査に影響する?
リボ払いが残っている場合、住宅ローン審査に影響する可能性があります。
ただし、
「リボ払いがある=住宅ローン審査に落ちる」
という単純な話ではありません。
住宅ローン審査では、年収や勤務先、勤続年数、住宅ローンの借入希望額、ほかの借入状況、信用情報など、さまざまな要素から総合的に判断されます。
その中の一つとして、リボ払いの利用状況が確認されると考えてください。
なぜリボ払いが住宅ローン審査に影響するの?
大きな理由の一つが、住宅ローンの返済負担率です。
返済負担率とは、年収に対して年間のローン返済額がどの程度を占めるかを見る指標です。
住宅ローンだけではなく、すでに利用している自動車ローンやカードローンなどの返済も含めて判断される場合があります。
リボ払いについても、利用状況によっては住宅ローン審査上の返済負担として考慮される可能性があります。
例えば
年収500万円の人が住宅ローンを申し込むとします。
住宅ローンだけなら返済負担に余裕があったとしても、
- 自動車ローン
- カードローン
- リボ払い
- その他の分割払い
などの支払いが重なれば、全体として返済負担が大きくなります。
その結果、希望している住宅ローンの借入額では審査が難しくなったり、借入可能額が小さくなったりする可能性があります。
リボ払いを利用していることは銀行に分かる?
「申告しなければ分からないのでは?」
と思う人もいるかもしれません。
住宅ローン審査では、金融機関や保証会社などが信用情報を確認します。
信用情報には、クレジットやローンなどの契約内容や残高、支払状況などが登録されることがあります。
そのため、リボ払いを利用していることを隠して住宅ローンを申し込もうとするのはおすすめできません。
住宅ローン申込書で既存借入について申告を求められた場合は、正確に記入することが重要です。
「少額だから書かなくても大丈夫だろう」と自己判断しないようにしましょう。
リボ払いがあっても住宅ローンは組める?
もちろん、リボ払いを利用している人が住宅ローンを組めないわけではありません。
たとえば、
- リボ払いの残高が少ない
- 毎月きちんと支払っている
- ほかの借入が少ない
- 年収に対する住宅ローンの返済額に余裕がある
- 借入希望額が大きすぎない
といった場合には、リボ払いが残っていても住宅ローンを利用できる可能性はあります。
重要なのは、リボ払いの有無だけではなく、家計全体の返済負担を見ることです。
リボ払いの延滞は特に注意
リボ払いの残高だけでなく、注意したいのが支払いの遅れです。
クレジットカードなどの支払状況は信用情報に登録されることがあります。
そのため、支払期日に間に合わない状態を繰り返している場合などは、住宅ローン審査に影響する可能性があります。
「残高が少ないから大丈夫」と考えるのではなく、これまできちんと支払ってきたかどうかも重要です。
住宅ローンを検討しているのであれば、クレジットカードを含めて支払期日は必ず守るようにしましょう。
住宅ローン審査前にリボ払いは完済した方がいい?
資金に余裕があるのであれば、住宅ローン申込み前にリボ払いの残高を減らしたり、完済したりすることにはメリットがあります。
既存の返済負担を小さくできるためです。
ただし、住宅購入前に手元資金をすべて使ってまで完済するべきとは限りません。
住宅を購入すると、
- 諸費用
- 引っ越し費用
- 家具・家電
- 固定資産税
- 修繕費
- 予想外の出費
など、さまざまなお金が必要になります。
リボ払いを完済した結果、預貯金がほとんどなくなってしまっては、住宅購入後の家計が不安定になる可能性があります。
大切なのは、
「住宅ローン審査に通ること」だけではなく、「住宅購入後も無理なく生活できること」
です。
完済を条件に住宅ローンが承認されることもある
住宅ローン審査では、既存の借入を完済することを前提として審査結果が出るケースもあります。
たとえば、
「現在の借入を融資実行までに完済すること」
などが条件になるケースです。
この場合は、金融機関から指定された時期までに完済し、必要に応じて完済したことを確認できる書類などを提出します。
金融機関によって取扱いは異なるため、自己判断で対応するのではなく、担当者に確認しましょう。
リボ払いの残高を把握していない人は要注意
意外と注意したいのが、
「自分がいくらリボ払いを使っているのか正確に把握していない」
ケースです。
クレジットカードを複数枚持っていたり、自動リボ設定を利用していたりすると、本人が考えている以上に残高が増えている場合があります。
住宅ローンを申し込む前に、
- クレジットカード会社
- 現在のリボ払い残高
- 毎月の支払額
- 支払終了予定
- その他の分割払い
- カードローンや自動車ローン
などを一度整理しておくことをおすすめします。
心配なら信用情報を確認する方法もある
過去の支払い状況に不安がある場合は、自分の信用情報を確認する方法もあります。
「昔クレジットカードの支払いが遅れたことがある」
「現在どのような契約が登録されているのか分からない」
という場合は、住宅ローンを申し込む前に信用情報を確認しておくことで、自分の状況を整理しやすくなります。
ただし、自分で信用情報を確認したからといって、住宅ローン審査の結果を事前に確定できるわけではありません。
最終的な審査結果は金融機関や保証会社などが判断します。
住宅ローン審査前に確認したい5つのポイント
リボ払いを利用している人は、住宅ローンを申し込む前に次の5点を確認しておきましょう。
1.現在のリボ払い残高を確認する
まずは、いくら残っているのかを正確に把握します。
2.毎月の支払額を確認する
住宅ローンと合わせたときに、家計に無理がないか確認しましょう。
3.ほかの借入もすべて確認する
自動車ローンやカードローンなどがあれば、それらも含めて考える必要があります。
4.延滞しない
住宅ローン申込み前だけでなく、審査中もクレジットカードなどの支払いを遅らせないことが重要です。
5.住宅ローン申込みでは正確に申告する
既存借入について記入を求められた場合は、正確に申告しましょう。
住宅ローン審査中に新しくリボ払いを増やすのは避けたい
住宅ローンの事前審査に通った後でも油断はできません。
事前審査から融資実行までの間に、
- 高額な買い物をリボ払いにする
- 新しくカードローンを借りる
- 自動車ローンを組む
- クレジットカードの支払いを延滞する
といったことは避けた方が無難です。
事前審査に通ったからといって、その後の借入状況が何でも自由になるわけではありません。
住宅ローンの融資実行が終わるまでは、家計や借入状況を大きく変えないことをおすすめします。
元銀行住宅ローンセンター担当者として伝えたいこと
住宅ローンを検討している人の中には、
「リボ払いが少し残っているから住宅ローンは無理かもしれない」
と不安になる人もいると思います。
しかし、リボ払いがあるという一つの事実だけで、住宅ローン審査の結果が決まるわけではありません。
重要なのは、
- リボ払いの残高
- 毎月の返済額
- 支払状況
- ほかの借入
- 年収
- 住宅ローンの借入希望額
などを含めて、全体として無理のない返済計画になっているかです。
一方で、リボ払いの残高が大きい場合や複数の借入がある場合は、住宅ローンを申し込む前に一度整理しておく価値があります。
住宅ローンは「いくら借りられるか」だけでなく、**「住宅購入後も無理なく返していけるか」**という視点で考えることが大切です。
よくある質問
Q.リボ払いが少しでもあると住宅ローン審査に落ちますか?
いいえ。
リボ払いがあるだけで、必ず住宅ローン審査に落ちるわけではありません。
残高や毎月の支払額、ほかの借入、年収、住宅ローンの借入希望額などから総合的に判断されます。
Q.リボ払いは住宅ローンを申し込む前に完済するべきですか?
資金に余裕があれば、残高を減らしたり完済したりすることで返済負担を小さくできます。
ただし、完済によって住宅購入後の手元資金が不足する場合は注意が必要です。
Q.リボ払いを申告しなければ銀行には分かりませんか?
住宅ローン審査では信用情報が確認されます。
申込書で既存借入について申告を求められた場合は、正確に記入しましょう。
Q.過去にリボ払いを使っていたことも問題になりますか?
過去に利用したという事実だけで住宅ローン審査に通らないとはいえません。
特に重要なのは、現在の契約・残高やこれまでの支払状況などです。
Q.住宅ローンの事前審査に通った後ならリボ払いを使っても大丈夫ですか?
事前審査後に借入や返済状況が大きく変わることは避けた方が無難です。
住宅購入に伴う家具や家電などの高額な買い物についても、融資実行前は慎重に判断しましょう。
まとめ|リボ払いがあっても住宅ローンを諦める必要はない
リボ払いを利用しているからといって、それだけで住宅ローンを組めなくなるわけではありません。
ただし、リボ払いの残高や毎月の支払額、これまでの支払状況などは、住宅ローン審査に影響する可能性があります。
住宅ローンを申し込む前には、
- リボ払いの残高を確認する
- 毎月の支払額を確認する
- ほかの借入も整理する
- 支払いを延滞しない
- 既存借入を正確に申告する
- 必要に応じて残高を減らす
といった準備をしておきましょう。
住宅ローンで大切なのは、審査に通ることだけではありません。
住宅購入後も家計に余裕を持ち、無理なく返済を続けられる金額を借りることが重要です。


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