【元銀行住宅ローンセンター担当が解説】住宅ローンの変動金利はどのように決まるの?銀行員がわかりやすく解説

住宅ローン

はじめに

「変動金利が上がるってニュースで聞くけど、そもそも誰が決めているの?」

住宅ローン相談をしていると、このような質問をよく受けました。

実は、住宅ローンの変動金利は、日本銀行が直接決めているわけではありません。

この記事では、元銀行住宅ローンセンター担当として、変動金利が決まる仕組みを初心者にもわかりやすく解説します。


変動金利は銀行が決めている

住宅ローンの変動金利は、最終的には各金融機関が決定しています。

そのため、

  • A銀行
  • B銀行
  • C銀行

では、同じ時期でも金利が異なることがあります。

しかし、銀行も自由に決めているわけではありません。


基準となるのは「短期プライムレート」

変動金利を決める際に参考となるのが、

短期プライムレート(短プラ)

です。

短期プライムレートとは、

銀行が信用力の高い企業へ短期間お金を貸す際の基準金利

のことです。

多くの銀行では、この短期プライムレートを参考に住宅ローンの基準金利を決めています。


日本銀行との関係

「では短期プライムレートは何で変わるの?」

その大きな要因が、

日本銀行の金融政策です。

日本銀行が政策金利を引き上げると、

銀行の資金調達コストが上がる

短期プライムレートが上昇する可能性がある

住宅ローンの変動金利も見直される

という流れになります。

つまり、

日本銀行 → 短期プライムレート → 住宅ローン変動金利

というイメージです。


実際の適用金利は「優遇金利」がある

例えば、

基準金利が2.625%

だったとしても、

住宅ローン利用者には

▲2.1%

などの金利優遇が適用されることが一般的です。

その結果、

実際に借りる金利は

0.525%

になるケースもあります。

銀行によって優遇幅が異なるため、比較することが重要です。


金利が上がるとすぐ返済額も上がる?

必ずしもそうではありません。

多くの銀行では、

  • 金利は半年ごとに見直し
  • 返済額は5年ごとに見直し

というルールを採用しています。

そのため、金利が上がっても翌月すぐに返済額が増えるとは限りません。

※金融機関によってルールは異なるため、契約内容を確認しましょう。


元銀行住宅ローンセンター担当として伝えたいこと

お客様から

「ニュースで利上げと言っているので、住宅ローンもすぐ上がりますか?」

と質問されることがよくありました。

しかし実際には、

  • 政策金利
  • 短期プライムレート
  • 銀行の判断
  • 基準金利
  • 優遇金利

など、いくつもの要素が関係しています。

ニュースだけを見て慌てる必要はありません。

まずは、ご自身の住宅ローンが

  • 何年ルールか
  • 優遇幅はどれくらいか
  • 現在の適用金利はいくらか

を確認することが大切です。


まとめ

住宅ローンの変動金利は、

  1. 日本銀行の金融政策
  2. 短期プライムレート
  3. 各銀行の判断
  4. 優遇金利

という流れで決まります。

仕組みを理解しておくことで、金利上昇のニュースにも冷静に対応できるようになります。

プロフィール
この記事を書いた人

元銀行住宅ローンセンター担当。2児の父。
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー・住宅ローンアドバイザー。
銀行の住宅ローンセンターにて勤務し、
新規審査、借換相談、返済計画の見直しなど、
数多くの住宅ローン相談に携わってきました。

現場で強く感じたのは、
「知識があれば防げたはずの後悔」が非常に多いということです。

住宅ローンは人生最大の借入。
しかし、多くの方が十分に理解しないまま契約してしまい、
その後に不安を抱えるケースを何度も見てきました。

このサイトでは、
銀行実務での経験をもとに、
住宅ローンで後悔しないための考え方や判断基準を、
できるだけわかりやすくお伝えしています。

焦らず、納得して選ぶこと。
それが将来の安心につながると考えています。

現在は情報発信やセミナーを通じて、
住宅ローン選びをサポートしています。

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