「カードローンを利用していると住宅ローン審査に落ちる?」
「カードローンの残高が少し残っているけど、住宅ローンは組める?」
「使っていないカードローンも解約した方がいい?」
住宅ローンを検討している方の中には、このような疑問を持っている方もいるでしょう。
結論からいうと、カードローンを利用しているからといって、それだけで住宅ローン審査に落ちるわけではありません。
ただし、カードローンの借入残高や毎月の返済額、借入件数、これまでの返済状況などによっては、住宅ローン審査に影響する可能性があります。
私は銀行の住宅ローンセンターで住宅ローン業務を担当してきました。
この記事では、その経験も踏まえながら、
- カードローンが住宅ローン審査に影響する理由
- カードローンの借入は銀行に分かるのか
- カードローンがあっても住宅ローンを組めるのか
- 住宅ローン申込み前に完済した方がいいのか
- 使っていないカードローンは解約した方がいいのか
- 住宅ローン審査前に確認したいポイント
について、住宅ローン初心者の方にも分かりやすく解説します。
- カードローンとは?
- カードローンは住宅ローン審査に影響する?
- カードローンが住宅ローン審査に影響する理由
- 重要なのは「返済負担率」
- カードローンの借入は銀行に分かる?
- カードローンがあっても住宅ローンは組める?
- カードローンの借入残高が多い場合は注意
- 複数のカードローンを利用している場合は?
- カードローンの延滞は特に注意
- 住宅ローン申込み前にカードローンは完済した方がいい?
- 完済を条件に住宅ローンが承認されるケースもある
- 借入残高が0円なら問題ない?
- 使っていないカードローンは解約した方がいい?
- 自分の信用情報が心配なら確認する方法もある
- 住宅ローン審査前に確認したい5つのポイント
- 住宅ローン審査中に新しくカードローンを借りるのは避けたい
- 元銀行住宅ローンセンター担当者として伝えたいこと
- よくある質問
- まとめ|カードローンがある場合は住宅ローン申込み前に借入状況を整理しよう
カードローンとは?
カードローンとは、銀行や消費者金融会社などが提供している個人向けのローンです。
契約時に設定された利用限度額の範囲内で借入・返済ができるのが一般的です。
住宅ローンや自動車ローンのように使い道が決まっているローンとは異なり、原則としてさまざまな用途に利用できます。
必要なときに借りられる便利さがある一方で、住宅ローンを申し込む際には既存の借入の一つとして確認される可能性があることを理解しておきましょう。
カードローンは住宅ローン審査に影響する?
カードローンを利用している場合、住宅ローン審査に影響する可能性があります。
ただし、
「カードローンを利用している=住宅ローンを組めない」
というわけではありません。
住宅ローン審査では、
- 年収
- 勤務先
- 勤続年数
- 年齢
- 住宅ローンの借入希望額
- 既存の借入
- 信用情報
- 購入する物件
など、さまざまな項目から総合的に判断されます。
カードローンは、その中の「既存借入」や「信用情報」に関係する項目の一つと考えると分かりやすいでしょう。
カードローンが住宅ローン審査に影響する理由
大きな理由の一つが、返済負担です。
住宅ローン審査では、住宅ローンだけを返済するとは限りません。
すでに、
- カードローン
- 自動車ローン
- 教育ローン
- クレジットカードの分割払い・リボ払い
などを利用している場合、それらの返済もあります。
住宅ローンを借りた後にすべてのローンを無理なく返済できるかを見る必要があるため、既存借入の状況が審査に影響する可能性があります。
重要なのは「返済負担率」
住宅ローン審査を考えるうえで知っておきたいのが返済負担率です。
返済負担率とは、年収に占める年間返済額の割合を見る指標です。
たとえば、
年収500万円で年間のローン返済額が150万円なら、
150万円 ÷ 500万円 × 100
となり、返済負担率は30%です。
住宅ローン以外の借入があれば、それらの返済も考慮される場合があります。
つまり、カードローンの返済があることで返済負担が大きくなり、住宅ローンの借入可能額に影響する可能性があるのです。
カードローンの借入は銀行に分かる?
「カードローンについて申告しなければ銀行には分からないのでは?」
と思う人もいるかもしれません。
しかし、住宅ローン審査では金融機関や保証会社などが信用情報を確認します。
信用情報にはローンなどの、
- 契約内容
- 借入残高
- 返済状況
- 支払いの遅れ
などに関する情報が登録されます。
そのため、カードローンを隠して住宅ローンを申し込もうとするのは避けましょう。
住宅ローン申込書で既存借入について申告を求められた場合は、正確に記入することが大切です。
カードローンがあっても住宅ローンは組める?
カードローンを利用していても、住宅ローンを組める可能性はあります。
たとえば、
- カードローンの残高が少ない
- 毎月きちんと返済している
- 借入件数が多くない
- ほかのローンが少ない
- 年収に対して住宅ローンの借入希望額が大きすぎない
- 全体の返済負担に余裕がある
といった場合です。
住宅ローン審査はカードローンの有無だけで決まるわけではありません。
カードローンを含めた借入全体の状況を見ることが重要です。
カードローンの借入残高が多い場合は注意
カードローンを利用している場合、まず確認しておきたいのが現在の借入残高です。
たとえば、
「限度額100万円だから問題ない」
と考えるのではなく、実際に現在いくら借りているのかを確認しましょう。
また、複数のカードローンを利用している場合には、それぞれの残高だけでなく、借入総額も把握する必要があります。
住宅ローンを申し込む前に、
- どこから借りているのか
- 現在の残高はいくらか
- 毎月いくら返済しているのか
- 完済予定はいつか
を整理しておきましょう。
複数のカードローンを利用している場合は?
1社だけでなく複数のカードローンを利用している場合は、より慎重に住宅ローンの返済計画を考える必要があります。
たとえば、
A社 30万円
B社 20万円
C社 10万円
なら、カードローンの借入総額は60万円です。
それぞれの金額だけを見ると小さく感じても、合計すると大きな借入になっていることがあります。
さらに、自動車ローンやリボ払いなどがあれば、それらも加わります。
住宅ローンを申し込む前には、カードローンだけを見るのではなく、すべての借入を一覧にして確認することをおすすめします。
カードローンの延滞は特に注意
カードローンについて特に注意したいのが返済の遅れです。
ローンなどの返済状況は信用情報に登録されることがあります。
住宅ローン審査では信用情報も確認されるため、返済の遅れがある場合には審査に影響する可能性があります。
「数日くらいなら大丈夫だろう」
と自己判断するのは避けましょう。
住宅ローンを検討しているかどうかに関係なく、ローンやクレジットカードなどの支払期日は守ることが大切です。
住宅ローン申込み前にカードローンは完済した方がいい?
資金に余裕があるのであれば、カードローンの残高を減らしたり完済したりすることにはメリットがあります。
既存の返済負担を減らせるためです。
特に、
- カードローン残高が大きい
- 複数社から借りている
- 住宅ローンの希望借入額が大きい
- 返済負担率に余裕がない
といった場合には、借入状況を整理してから住宅ローンを申し込むことも選択肢になります。
ただし、住宅購入には諸費用や引っ越し代、家具・家電などのお金も必要です。
カードローンを完済するために預貯金をほとんど使ってしまうのが適切とは限りません。
住宅ローン審査だけではなく、住宅購入後の家計まで考えて判断しましょう。
完済を条件に住宅ローンが承認されるケースもある
住宅ローン審査では、
「現在のカードローンを完済すること」
などを条件として審査結果が出るケースもあります。
この場合には、金融機関から指定された期限までに完済し、必要に応じて完済したことを確認できる書類などを提出します。
どのような条件になるかは金融機関や審査内容によって異なります。
条件付きで承認された場合には、担当者の指示に従って対応しましょう。
借入残高が0円なら問題ない?
ここで気になるのが、
「カードローンの契約はあるけれど、現在の借入残高は0円」
というケースです。
残高がある場合とは状況が異なりますが、だからといって住宅ローン審査への影響を一律に判断することはできません。
金融機関によって審査基準は異なるためです。
住宅ローンを申し込む際にカードローンの契約について申告を求められた場合は、正確に申告しましょう。
使っていないカードローンは解約した方がいい?
今後使う予定のないカードローンであれば、住宅ローン申込みを機に整理することを検討してもいいでしょう。
ただし、
「カードローンを解約すれば必ず住宅ローン審査に通る」
というわけではありません。
住宅ローン審査は、年収や借入希望額、信用情報、既存借入などを含めて総合的に判断されるからです。
また、過去の返済状況が、カードローンを解約した瞬間にすべて消えるわけでもありません。
「解約さえすれば大丈夫」と考えるのではなく、自分の借入全体を整理することが大切です。
自分の信用情報が心配なら確認する方法もある
「カードローンの情報がどう登録されているのか分からない」
「過去に返済が遅れたことがある」
という場合は、自分の信用情報を開示して確認する方法があります。
信用情報を確認すれば、自分のローン契約や借入残高、支払状況などがどのように登録されているかを確認できます。
ただし、信用情報を自分で確認しても、
住宅ローン審査に通るかどうかを事前に確定できるわけではありません。
信用情報は審査材料の一つであり、最終的な判断は住宅ローンを取り扱う金融機関や保証会社などが行います。
住宅ローン審査前に確認したい5つのポイント
カードローンを利用している人は、住宅ローン申込み前に次の5点を確認しておきましょう。
1.カードローンの借入残高
まず、現在いくら借りているのかを確認します。
2.毎月の返済額
住宅ローンを借りた後も無理なく返済できるか確認しましょう。
3.借入件数
複数のカードローンを利用している場合は、すべて整理します。
4.ほかのローン
自動車ローンやリボ払い、教育ローンなども含めて確認しましょう。
5.これまでの返済状況
返済の遅れがなかったかも確認しておきたいポイントです。
住宅ローン審査中に新しくカードローンを借りるのは避けたい
住宅ローンの事前審査に通った後も注意が必要です。
事前審査後から融資実行までの間に、
- 新しくカードローンを契約する
- カードローンの借入残高を増やす
- 自動車ローンを組む
- リボ払いを増やす
- ローンやクレジットカードを延滞する
といった行動は避けた方が無難です。
事前審査に通った後でも、借入状況が大きく変われば、本審査や融資実行までの手続きに影響する可能性があります。
住宅ローンの融資が実行されるまでは、新しい借入について慎重に判断しましょう。
元銀行住宅ローンセンター担当者として伝えたいこと
カードローンを利用していると、
「住宅ローンは無理なのでは?」
と心配になるかもしれません。
しかし、カードローンを利用しているという一つの事実だけで住宅ローン審査の結果が決まるわけではありません。
重要なのは、
- カードローン残高
- 借入件数
- 毎月の返済額
- 返済状況
- その他の借入
- 年収
- 住宅ローンの借入希望額
などを総合的に考えることです。
一方で、住宅ローンを申し込むことが決まっているのであれば、カードローンを含めた現在の借入状況を一度整理しておくことをおすすめします。
そして何より大切なのは、住宅ローン審査に通るギリギリまで借りるのではなく、購入後も無理なく返済できる金額を考えることです。
よくある質問
Q.カードローンがあると住宅ローン審査に落ちますか?
カードローンを利用しているだけで、必ず住宅ローン審査に落ちるわけではありません。
借入残高や返済額、借入件数、返済状況、年収、住宅ローンの希望額などを含めて総合的に判断されます。
Q.カードローンの借入は銀行に分かりますか?
住宅ローン審査では信用情報が確認されます。
申込書で既存借入について申告を求められた場合には、正確に記入しましょう。
Q.カードローンは完済してから住宅ローンを申し込むべきですか?
完済によって返済負担を減らせるメリットがあります。
ただし、住宅購入後に必要な預貯金まで使い切らないように注意しましょう。
Q.カードローンの残高が0円でも解約した方がいいですか?
使う予定がなければ整理を検討してもいいでしょう。
ただし、解約すれば必ず住宅ローン審査で有利になるとは限りません。
Q.事前審査に通った後ならカードローンを使っても大丈夫ですか?
住宅ローンの融資実行前に借入状況を大きく変えるのは避けた方が無難です。
事前審査から融資実行までは、新しい借入をできるだけ増やさないようにしましょう。
まとめ|カードローンがある場合は住宅ローン申込み前に借入状況を整理しよう
カードローンを利用しているからといって、住宅ローンを諦める必要はありません。
ただし、
- 借入残高
- 毎月の返済額
- 借入件数
- これまでの返済状況
- その他の借入
などによって、住宅ローン審査に影響する可能性があります。
住宅ローンを申し込む前に、まず自分が現在いくら借りているのかを正確に把握しましょう。
資金に余裕があればカードローンの残高を減らしたり、使っていない契約を整理したりすることも選択肢です。
住宅ローンは「審査に通ること」がゴールではありません。
住宅購入後も無理なく返済を続けられることが最も重要です。


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